長い闇の時代の中、突如として三人の英雄が現れた。
彼らは世界の中心に位置する平原の上に『サンポ』(魔法の道具)を建て、
荒廃した世界の再生を祈り、魔法の言葉を囁くと、
サンポはまぶしい光を放ち、くるくると回り始めた――。
雨が乾いた土を潤し、
恵みを得た大地では、あらゆる農作物が芽吹きの時を迎えた。
――しかし、古代遺跡で発見されたサンポにより
カレヴァ王国の平和は音を立てて崩れていく。
神々の遺物『サンポ』の所有権を巡って、
ポヨーラとカレヴァの二都市は、長きに渡り紛争を繰り返していた。
その最後の戦いを皮切りに、王国のいたるところで謎の事件が発生する。